能登を旅するキャノンデミフジペットとライカの同窓会

2013年05月20日

デミdemiのシャッター修理

(前回)からの続きです。

入手したキャノンデミEE17は次のような状態でした。
 1.後玉レンズ全面に菌糸状のカビ
 2.低速側でシャッターが開いたままになることがある
 3.シャッターボタンを押し込んでもシャッターが切れないことがある
まあ、カメラ4台纏めて一山いくらで買った物ですからしょうがないです。
01レンズにカビ
特に上の写真に写っているカビのしつこさは未体験の厳しさでした。
レンズクリーナー、オキシドールなどでも全く歯が立たず、
ついに禁断のレンズ磨きを行いました。

まず、前玉・後玉とも一枚ずつ取り出します。
02レンズ分解

カビのひどい一枚については、このように磨きをかけました。
03カビ落とし作業中
白のスポンジ台にレンズを両面テープで貼付けます。
丸くカットしたスポンジを電動ルーターに取付けます。
レンズに酸化セリウムという研磨剤を塗布して、ルーターで研磨します。
この最後の手段の結果、菌糸状のカビ跡はかなり薄らぎました。

シャッターの不具合は、シャッター羽根が油で湿潤し、
粘っこい動きになっていることが原因と考えられます。
それで、レンズを外してシャッターの羽根を露出させ、
ベンジンを少量たらしながら清掃しましたが
改善するどころか、更に油分を呼び込んでしまったようです。

やむを得ず完全にバラすことにしました。
シャッター羽根です。
04シャッター羽根

こちらはシャッターの下にある絞り羽根です。
05シャッター下の絞り羽根

こうして一枚一枚ベンジンで洗浄された羽根類は、
たいへん軽やかに動くようになりましたが、
今度は、再組み立て時に別のトラブル発生です。
シャッターと絞りの羽根にアクセスするために外したシャッターユニット(下の写真)
の戻し方が分からなくなってしまいました。
06シャッターユニット

このユニットは小さな部品の集合体で、
各部品は「ばね」と組み合わされて、正しく動作するようになっています。
上の写真でヒゲのように見えているのがばねです。
そのばねの数の多いこと!
ねじりばね(トーションばね)のオンパレードです。
ねじのアームの長さ・角度・先端形状など実に様々です。

分解の途中過程はデジカメで記録していたはずが、
一部陰になっていたりして、この沢山のばねが
元々どのように納まっていたか良く分からなくなったのです。
各部品の機能を解明して、各種ばねの正しい位置を確定するには
何日要するか分かりません。
或はついに確定できないかも知れません。

それで、ばね位置参照用に、
何ともう一台!デミEE17を買ってしまいました。
次の写真が二台目のデミのシャッターを参照している所です。
07バネの納め位置確認

再組み立て作業が迅速に行くように、そして
今後また同じ作業を行う場合に役立つかもしれないと思い、
ばねの位置を図面に落とし込みました。
08ばね納まり図解
そして、これを参照しながら
最初のデミの再組み立てはやっと完了しました。
....(続く


toughchan at 00:00│Comments(0)

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